こんにちは。
湘南で自由な生活をしたいリョーです。
今日は「商売人人価」という本を読みましたのでご紹介します。
商売人人価 〜「最先端デジタル技術」と「売れる店の思想」が小売業の未来を拓く〜
- 作者: 村井眞一
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2016/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は村井眞一さんであの『TSUTAYA』を創業されたメンバーのお一人です。
その経験から商売の基本を再定義されています。
本の始まり
商売の基本的な法則に則っているか。
最新のシステムを活用しているか。
小売業が成功するか否かはこの2点にかかっているというのが、私の実感です。
この言葉に尽きますね。
商売人人価の著者、村井眞一さんてどんな人?
村井眞一さんはTSUTAYAの創業者メンバーの一員であることが有名ですね。
キャリアのスタートは株式会社鈴屋です。
当時、最大手のアパレル小売店で経験を積まれています。
『商売の基本的な法則』はこの鈴屋で培われたと本書に書かれています。
その後、増田宗昭さん、伊藤康史さんと共にTSUTAYAの前身となるレコード屋「LOFT」を立ち上げられます。
この「LOFT」は大きく成長し、現在の『カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社』になります。
こちらを退社後は、いくつかの会社で代表取締役を歴任され、現在はECフルフィルメントサービスをサポートされる会社「株式会社AMS」で代表取締役を務められています。
皆さんご存知の通り、TSUTAYAは大成功をしてどこにでもあるショップに成長しました。
その成長の基本は鈴屋時代に養った『商売の基本的な法則』と『最新のシステムの活用』にあったようですね。
TSUTAYA成功の背景には『商売の基本』と『最新システム』があった
商売の基本といえば何を思い浮かべるでしょうか?安く仕入れて高く売るとかでしょうか。
社会の現状と業界のアルゴリズムとのギャップに着目すれば、活路が見えてくる。
これが村井さんの考える商売の基本。
これがいわゆる「お客様のニーズ」につながるんですね。
この考え方は、お客様主体に考えるという意味ではamazonに似ているかもしれません。
お客様の立場で業界のおかしな常識を打ち破ることにチャンスがあるんだと思います!
そして最新システムの導入という観点ではTSUTAYAの成功事例として、POSの導入がありました。
回転率のいい商品を追加補充するスピードが圧倒的に速くなります。
このように書かれていますが、要は『圧倒的なスピード』を生み出す原動力に最新システムはなり得ます。
お客様の立場に立って業界の歪みというヒントを見つけて、システムによって圧倒的なスピードで変えていく。
きっと村井さんの商売論とはこういった内容だと想像できます。
組織の作り方にも基本がある
この本では組織の在り方も書かれています。
歴史を使った表現がとてもわかりやすかったです。
英雄が作った国や組織は一時期ものすごいインフレーションを起こして膨張しますが、そのあと急激なデフレーションに見舞われて短命に終わるのです。
秦の始皇帝や豊臣秀吉が例としてあげられてましたが、たしかに長く続いてないんですよね。
トップのカリスマだけで持っている会社って確かに続かないイメージがあります。
対照的なのが
共和制ローマとヴェネツィア共和国は、絶対的な王や英雄に権力を集中させることなく、民主的な共和制を採ることで長きにわたって反映しました。
ということ。
現在の『民主主義』が長く続いているのもうなづけます。
結構会社で民主主義を目指すことは大変ですし、完全体は見たことがありません。
しかし、トップダウンではなく意識してみんなで作り上げていく姿勢が大切ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここ最近商売の本を読んでいると、
商売の基本はお客様目線でお客様の為にいかに動けるか
この一点に尽きると感じます。
村井さんが経営の祖、ピータードラッカーの言葉を引用していました。
社会をより良いものにするために、企業は存在する。
自分のお金のためとかの私利私欲は生まれがちですが、
みんなが社会を考えられる企業になったらきっと良い社会になるなあと思います。
P.S 【商売人人価】はこんな曲を聴きながら読みたい。