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【書評・読書感想】社会という荒野を生きる。社会問題について考えてみる

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こんにちは。

 

湘南で自由な暮らしをしたいらいおです。

 

令和になりましたね。

 

テレビはなんだか年末みたいなお祭り騒ぎでした。

年末じゃないのになんだか不思議な気分です。

 

そんな中で自分はAbemaTVを見ていました。

最近好きな「朝まで生テレビ

 

田原VS宮台で結構バズってましたね。

白熱した議論というのはなんとも清々しいものだなと感じていました。

 

田原さんはいつも出てるのですが、宮台さんと議論されるのは見るのが初めてで

「宮台さんってどんな人なんだろう?」と疑問に思いました。

 

そうした時に頼るのが本です。

 

直近の著書を早速購入して読んでみました。

「社会という荒野を生きる。」

 

内容は宮田真司さんが日本の裏側を書いた本です。

裏側というか社会の空気みたいな物を言語化してくれたような本になっている。

 

朝生でも抽象的なお話をされていて正直あまりついていけない感じがありました。

でも、それは自分の予備知識というか、社会の背景的なことを理解できていなかったんだなと思います。

 

池上彰さんのように分かりやすく伝えてくれることも大事だと思いますが、

宮台さんみたいにバッサリ切る感じが自分が好き。

 

言葉って分かりやすくしようとして具体的にしすぎちゃうと、本当に言いたい内容と少しずれてくる節があります。

 

令和になるにあたっての現在の日本の状況、優しい言葉ではなくズバッと行っていただくことで危機感を抱いた次第です。

 

 

【社会という荒野を生きる】著者、宮台真司さんとは?

宮台さんは日本の社会学者で映画評論家でもあります。

現在は首都大学東京の教授をされていますね。

 

世間的に有名なのは「援助交際」や「オウム真理教」を問題にしたことですね。

オウム事件真相究明の会」の呼びかけ人でもありますが、援助交際のフィールドワークとして実際に渋谷とかの街でナンパしてインタビューまで持っていくとかやられるそうです。

 

なんだか、学者さんなんですが色んな逸話があって、普通じゃないところが興味湧きますね!

 

【社会という荒野を生きる】気になった内容は?

 

【社会という荒野を生きる。】では半分は政治の話、半分は日本社会について書かれています。

 

個人的に政治の話はニュースを見る際に役立てようと思いましたが、日本社会の提言については身近な内容なのでとても問題に感じます。

 

宮台さんらしい辛辣な言葉で書かれている文章なので痛快な内容ですが、社会に対して結構生々しい現状を書かれている感じが社会に対しての問題意識を強くします。

 

人間よりも人間的なコンピュータ

 プロローグのこの一文がとても心に響きました。

宮台さんはよく、「ヒトの感情が劣化する」と問題提起されています。

その結果として人同士の繋がりが希薄になったということです。

 

東京みたいに近所づき合いがなかったり、異性に興味がなくなって独身でいることのままいれたり。

そんなことがヒトの感情劣化で引き起こされているのです。

 

 

互いに相手の心にダイブする者たちだけが性愛を通じて絆を作り、それをベースに家族を形成し、ホームベースを作ってきました。

 少子化の要素の一つとしての結婚率の低下、そもそも誰かと付き合ったり、性愛を営むヒトが減っているということなんですね。

 

本書の内容ではこういった人間関係に関する内容が社会の歴史や仕組みから紐解かれています。

 

ただの現象として見るのではなく、原因を知ると見え方も大きく違ってきます!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

社会学の本は正直初めて読みました。

感想は「どハマりです!」 

 

ニュースで言われているような社会の事件というのは急にポッと出てきたわけではなく、歴史から連続している状況が問題となって表出したもの。

そんな事実が一つ理解できると事件の見え方が大きく変わってきますね。

 

未来を考えたりしますが、結局のところ過去や現在が分かっていないと未来なんかよそすることできないですよね。

 

 少しでも未来に対して予見をしたいと思うなら社会学を学ぶことをお勧めします。

自分はこれから少しずつ社会学の本を読み進めてみます。